AIの進化は素晴らしいですね。子どものころ父の買ったパソコンでページを見ようとするとローディングだけで固まっていた時代を過ごした身からすると信じがたい発展です。
私はAI(chatGPTさん)に、自分を理解するためのパートナーとして付き合ってもらっていました。
自分の過去や理想や悩みを伝えて、自分のやりたいことの整理を手伝ってもらってみたのです。
とても賢いので、私の頭の中では漠然と「こんな感じ」というのを、キレイに整理して言語化してくれます。
もちろん「いや、違うんだよなぁ」という出力が返ってくることも多いのですが、それよりも自分で言語化まで至れなかったことを言葉にしてくれることに感動すら覚えました。
ただそんな使い方をしていて、ある結論に達しました。
今はまだ、AI「だけ」で自己理解はさすがに無理があったなと。
chatGPTを世に送り出したOpen AIのCEO サム・アルトマン氏は、chat GPTは最終的に「ごく小さな推論モデル」が1兆トークンのコンテキストにアクセスすることが出来る未来を目指しているとのことです。
「1兆トークンの自分」サム・アルトマンが描く“個人エージェント”という最終形態|Zun-Beho
今のGoogleのGemini 2.5 Pro でも最大200万トークンと言われているので、途方もない数字です。
とてつもなく賢く純粋な推論エンジンだけが存在し、コンテキストを読み込むことで全ての課題を解決してくれるという未来はとんでもないです。
自己理解の件に話を戻しますが、私がなぜ今はまだAIだけで自己理解が無理と書いたのかというと、自分という存在は無意識(厳密には前意識というようです)が占める割合がほとんどだということに起因します。
というのも、幸い私は自己理解することができたと思える瞬間に立ち会ったのですが、しばらくAIと対話しながら、「なんか少し違うんよなぁ」といった日々に終止符を打ってくれた最後のピースは、無意識にあったという経験をしたからです。
この記事を書き留めておこうかなと思ったのもそのためです。
驚くことに、人が意識している領域は1~3%しかなく、無意識領域(前意識を含む)は、97~99%とも言われているようです。
フロイトが確立した「無意識」とは?3つの領域のについて解説 – NLP-JAPAN ラーニング・センター
今のAIはテキスト入力でコンテキスト(文脈)を与えて、そのコンテキストを元にして推論して結果を返してくれます。超高精度・超高機能な予測変換機と呼ぶ人たちがいるのもこのためです。
ということは、意識下では「コンテキストをそもそも与えることが出来ない問題」があると思い至ったのです。
無意識はふとした時に一瞬顔を出します。たまたま過去の履歴を見た時に、「ああそういえばこんなこと調べてたな」とか。それを掴みそこねると、また無意識の海に潜ってしまいます。
もし無意識が顔を出したら、すぐにでもメモしておいた方がいいなと。
イーロン・マスクが「Neuralink」で作っていると言われるブレイン・コンピュータ・インターフェース(BCI)が社会実装されて、安全に脳に直接アクセス出来る未来が来たとしたらそんな問題もなくなるのかもしれません。
どんな未来が待っているのでしょうか。
脳とコンピューターの接続に大きな前進、イーロン・マスクの企業が実施する臨床試験の中身 | WIRED.jp
それでは、今日はこの辺で。
毎日を大切に。
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